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長井 武司*; 鈴木 伸武
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 29(4-5), p.255 - 259, 1978/05
被引用回数:3リグニンスルホン酸ソーダ水溶液の202.5,280nmの吸収帯は酸素存在下ではガンマ線照射によって容易に消失した。この吸収帯の消失は主にリグニンスルホン酸ソーダ分子中の芳香環に対するOHラジカルと酸素の作用によって誘起され、その消失速度は亜酸化窒素の添加によって著しく促進された。TOC減少率は酸素飽和水溶液において著しく増大し、反応初期においては線量率(310~1.110rad/hr)に無関係に線量が増加するに従って直線的に増大した。酸素存在下では、照射後の水溶液のpHは反応初期に急激に低下し、210rad以上で徐々に高くなった。リグニンスルホン酸ソーダ分子は酸素が十分供給される条件下では主として有機酸のような低分子量化合物に分解され、さらに炭酸ガスにまで完全に酸化分解される。なお、酸素飽和水溶液においては、発色現象が低線量域で一時的に観測された。